ワードマップ・戦争

押井守監督の傑作『機動警察パトレイバー2 the Movie』の引用元とされた書籍。

もっとも『Talking Head』の時の「映画はもうすぐ百歳になる」のような直接的な引用はそれほど無く思想的な部分で影響を与えたものようである。

ネッ トなどではP2の引用元という風に紹介はされているのだが押井守監督はいつものように明言したわけでは無い。私が知る限り自著『これが僕の回答である』で 「あの作品(P2)の核になっている台詞は、実はある論文をダイアログに組み立て直したもの」というものがあるだけでありもしかするとこれ以外のものなの かもしれない。

実際にP2のファンででこの書籍を読まれた方は極々少数には違い無く絶版の現状では手に入れるのはなかなか難しいであろう。

内容であるが、この本で語られているのは戦争論でありこれがとても面白い。単に戦争の良い悪いという部分では無くもっと深く切り込んだ小論文集であり普段は考えもしない戦争の裏側を垣間見ることが出来る。